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忘れたころにやってくる怖いやつ。あなたの家は大丈夫?「地震対策」

今日のゲストは一級建築士の松原光二さん。
松原さんとは以前紹介した大阪産業創造館の起業支援スペース『立志庵』つながりで、仲良くさせてもらっています。

今日は松原さんのオススメ商品ではなく、私が松原さんにお願いした「これまじ!」サービスについて、ご紹介したいと思います。

私が松原さんにお願いしたのは、ずばり、「地震対策」

地震があるたびに自宅の地震対策をしないといけないと思いながら、「何をどうすればいいのか分からない」、「自己流で震災グッズを取り付けて大丈夫なのか」、などなどいろんな理由をつけて、なおざりにしてしまっていました。

しかし、東日本大震災が起こり、また、私が住む大阪でもマグニチュード8を超えると言われている東南海地震が、30年以内で 60 ~70 % 、50年以内で 90 % 程度以上の確率で起こるとされています。
これは本当に震災対策をしておかないと後悔するなと思い、松原さんに相談したところ、快く引き受けてくれたのでした。

松原さんが、まずしてくれた対策は食器棚やタンスの固定でした。
うちではこれまで、よくある突っ張り棒で固定していました。

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注)うちで使っていた突っ張り棒ではありません。

松原さんはこれを見るなり「意味ないですよ。」とショックな一言。
理由としては、

私が使用していた突っ張り棒の”天井や食器棚に接する部分”の面積が小さいこと。(面積が小さいと摩擦力が小さくなる)
そして、うちが木造建築で、地震のときに天井が簡単に上にあがってしまうので、まったく”突っ張らない”とのこと。
(天井がコンクリートのように固いと十分効果があるそうです。)

松原さんがやってくれた対策はこちら。

L字金具による固定

これでしっかりと固定することで、それなりの地震であっても倒れる可能性は減るそうです。また、ゆれも減少しますので、食器棚から食器が飛び出すことも対策をしてないときに比べると格段に減ります。

ただ、欠点が1つあります。
それは壁と食器棚に穴が空いてしまうこと。
まあ、被害を少しでも抑えることができるのであれば、これは目をつぶらないといけないのかもしれませんね。(笑)

金具は1つ300円ぐらいで販売されています。

    

 

次に松原さんがしてくれた対策は台所の吊り戸棚の対策

吊り戸棚は地震に弱く、物が簡単に飛び出してきてしまうのだそうです。
高いところから物が落ちてくることは危険ですし、吊り戸棚のそばにはコンロがあります。
コンロで火を使っていると、上から物が落ちてくることで火災になってしまうこともあります。

そこで、つけるべきものが「耐震ラッチ」

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これは、震度4以上の揺れを感じると扉をロックしてくれるのだそうです。
これも、L字金具と同様にビスで留めるだけで、価格も1つ800円程度~で販売されています。

    

 

今回、私がやってもらった対策は以上です。
寝室にもタンスや本棚がありましたので、これも固定してもらい、安心して眠れるようになりました。

こうした作業は簡単なように思えますが、実際に自分でやろうと思うと、

まずホームセンターに震災グッズを買いに行く。
でも、たくさんの商品があってどれを選んだらいいのか分からない。
買ってきたはいいものの、いざ、ビスで固定しようと思っても、本当にこの場所につけることで強度が確保されるのか?

といった不安を感じながらやることになると思います。

それであれば、私は少しお金がかかっても知識ある方にお任せすることで、時間と安心を買うことができるのではないかと思うのです。

最後にとても興味深い商品を紹介してくれました。

ラブロス Magic Bulb バッテリー内臓 LED電球

通常の電球の変わりに取り付けることができる、LED電球なのですが、こちらの電球はただのLED電球ではありません。
なんと、天井からクルクルクルッと取り外せば懐中電灯に早変わりするのです。
点灯時間は3時間。震災時の緊急用には十分ですよね。
お値段も3,000円台とお手頃価格で「これまじ!」商品ではないでしょうか。

    

 

おまけ:実は簡単に手に入る地震対策情報

私が主宰している大阪の起業家勉強会「ウズウズ」の48回目の勉強会が4月23日に開催されました。
4周年記念で『東日本大震災:今私たちにできることを考える』をテーマに開催し、そこでも松原さんにスピーカーの一人として登壇してもらいました。

地震に関する情報は震災後、目にするようにはなりましたが、意外とこんな情報までもが?!というものが公表されているのですね。
松原さんがスピーチの中で紹介してくれたものをいくつか紹介したいと思います。

◎表層地盤のゆれやすさ全国マップ(内閣府)

全国の地盤のゆれやすさを表わしているマップです。
内閣府のホームページには次のように書かれています。

我が国では、関東平野、大阪平野、濃尾平野などの平野部に多くの人が住んでいますが、このような地域は今回のマップから、やわらかい地盤で覆われ、ゆれが大きくなることが分かります。
防災対策上、そのような場所を知っておくことは重要です。特にゆれやすい地域にお住まいの方には、家具の固定、住宅の耐震診断や耐震補強などの対策を優先的に行うなど、日頃の地震への備えの参考としていただきたいと考えています。

東日本が西日本に比べてゆれやすいことが一目でわかると思います。
私が住んでいる地域はゆれにくいのかなと思ったのですが、大阪の拡大マップを見てびっくり。
見事上から2番目のオレンジの場所でした。

こうして見ると西日本は全体的にはゆれにくい地域ですが、大阪だけをピックアップして見ると非常にゆれやすい地域であることが分かります。
東南海地震にもっと真剣に備えないといけないなと再認識しました。

※各都道府県の表層地盤のゆれやすさマップはこちらのページからご覧いただけます。

◎地震ハザードステーション

今後30年以内に震度6以上の揺れに見舞われる確率を調べたり、活断層の場所を確認できたりします。
うちの事務所の場所を見てみると一番確率が高い色。
そして、拡大していくとその場所での詳細な情報を見ることもできるのですが、震度5弱以上となる確率は95.3%でした。

活断層もすぐそばに走ってました。
活断層の真上に住んでいる方はその事実を知っているのだろうかとふと考えてしまいました。

松原さんはこのような情報のほかにも、「災害を受けての耐震の考え方(備え)」をテーマにとても役立つ情報をお話してくれました。
当日のスピーチの内容が録画されていますので、興味ある方はぜひご覧くださいませ!


今回のゲスト松建築工房:代表 松原光二さん(twitter

「家を創ることは、人を創ることだと考えます。そして人と家は街を創ります。そして地域を構成します。私達を育ててくれている、家・街・地域を一体として考え、家を創ることが皆様の家の価値をあげるものと信じています。」というコンセプトをもとに松建築工房を経営されている松原さん。
その活動はご自身の地域活動にも表れており、子供会のソフトボールの監督をされていたり、この春からは中学校区のPTA会長をもされています。
とても信頼できる方でうちではこうした震災対策だけでなく、リフォームなどもお願いしています。
早く家を建て替えることをお願いできる身分になりたいものです(笑)その際は松原さん、頼りにしてますよ!

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