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ケーキやクッキーにまでプリントできてしまうフード専用プリンター「ダイレクトフードプリンタ」

最近IT系のイベントやパーティでよく見かけるようになった、イベントのテーマや主役に合わせて作られたオリジナルケーキやアイシングクッキー。この話題のスイーツの数々を作っているパティシェが小島和美さんです。

小島和美さん

出版記念パーティではなんとその表紙そのものをケーキのデコレーションにしたり、バースデーケーキではその人の似顔絵や好きなものをアイシングクッキーであしらったり。

似顔絵ケーキ

またWeb生誕25周年記念イベントでは、3Dの立体ケーキにWebブラウザのロゴや約120種類あるタグをすべて一枚一枚焼き上げて完成させたりします。

web25周年記念ケーキ

ロゴも写真もキレイにプリントできる!

手づくりで話題のオリジナルケーキを作ってきた小島さんが、今年6月に購入したのが食べ物に直接印刷できるフードプリンタ。今回の「これまじ!」です!

フードプリンター

これまでは大手食品メーカーなどの工場用の高額なプリンタしかなかったのですが、個人でも購入できる金額(135,000円/税込み)になって発売されたため、思い切って買ってみたのだとか。今まで手で描くしかなかった絵が正確に表現できるので、特に企業のロゴや記念写真を入れるのに、重宝しているそうです。

PhotoShopで加工したデータをプリンタに送り、印刷したい食べ物をトレイにおいて印刷を実行すると食用のインクで印刷できます。ただ乾くのに時間がかかったり、期待していたほどの鮮明感が出ないこともあり、データをできるだけ明るくしたりなど苦労も多いとのこと。

「それでも色のグラデーションやフォントの文字、CDジャケットやエンブレムなどのグラフィック表現は手書きで出せないので、重宝しています」と小島さん。

実際にフードプリンタを使って作ったお菓子を紹介してくれました。なんと「これまじ!」のロゴが入ったランチパックやクッキーも!
これまじ!のクッキー

「仕様書には1.5cmまでのものに直接印刷が可能って記載されているんですが、実際は1.2cmくらいまでが限度。それでも全部バラバラの画像がそのまま印刷できるのは便利ですね」

プリントする際はまずはトレイにセットします

プリントする際はまずはトレイにセットします

ジーコジーコと通常のプリンターと同様に印刷されていきます

ジーコジーコと通常のプリンターと同様に印刷されていきます

見事プリントされました!

見事プリントされました!

「写真や画像をコーンスターチでできた食用ペーパーにプリントして、デコレーションを加えたケーキがこちらです。名画や結婚式などの記念写真をあしらうときにはもってこいですよね」


さらに立体感を出すために裏と表を別々の写真にして演出することもできます。この日、小島さんが作ってきてくれたのは、レストランの正面と店舗の内装をプリントしたケーキ。オフィスなどの建物だけじゃなく、電車などの乗り物にも使えそうとのこと。いただいたケーキは素晴らしく美味しかったです!

pershingsquare
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Webデザイナーからパティシェの道に進んだ小島さん

このようにオリジナリティあふれるスイーツを次々と作り出している小島さんですが、実はパティシェになったのはつい最近のことなんだとか。

もともとはWebデザイナーの仕事をしていて、Web制作会社の社長さんでもあるそうです。通販コスメ「ライスフォース」でWebサイトやメルマガの仕事をしていたときに、担当の編集者から、料理の上手い小島さんにレシピページの料理も作ってほしいと言われたことがきっかけで、レシピも担当することになったのが6年前。

もともと料理好きではあったものの、それがきっかけとなり自分で勉強してフードコーディネーターになります。そして次はお菓子作りは自己流ではできないと、和菓子と洋菓子を3年習って師範になり、友達を集めたお菓子教室なども始めました。意外なことに当時洋菓子のデコって苦手だと思っていたそうで、WILTON (ウイルトン)のケーキデコレーション教室に通い、ケーキデコの基本を学びます。

さらに本格的にパティシェの道を目指そうと決意した小島さんは、Webデザイナーの仕事をお休みし、なんとウイルトンの流れを組むケーキ屋さんに見習いとして就職します。これまでに比べたら給料や勤務時間・休暇の少なさ、肉体労働がキツかったそうです。

ところがちょうど小島さんが入社したときに、オリジナルケーキを専任で担当したいたパティシェが辞めたこともあり、その店に来るオリジナルケーキの依頼のほとんどを小島さんが担当します。

「最初はデコレーションも今みたいにできなくて悩んだこともあったのですが、毎日のようにオーダーケーキを作らせてもらったことで、スキルもどんどん上がっていきました。今はいろいろなデコスイーツなどのやり方もネットに動画がたくさん上がっているから、独学でも学ぶことができますしね」

小島さんはもともとWebデザイナーをやっていたこともあり、似顔絵や絵を描くことも得意だったことや、お客さんの要望をしっかりヒアリングし、期待に合ったものを提案するというコミュニケーション力で、どんどんオリジナルスイーツの依頼が増えていったそうです。

小島さんの作品集はpinterestで見れます!

小島さんの作品集はpinterestで見れます!

イベントの盛り上げもソーシャル拡散もバッチリ!

今は独立してFacebbokやブログなどを見て依頼してくれるお客さんのために、オリジナルスイーツを作る毎日。どのケーキやクッキーも依頼してくれる方に喜んでもらえていることが本当にうれしいのだとか。

この原稿を書いている今もまさに、小島さんのケーキやクッキーのかわいさやユニークさに、イベント会場ではスマホで撮影しようすると参加者たちが集まり、拡散されていく様子がFacebookやTwitterなどを通じて伝わってきます。

イベントでの盛り上がりだけでなく、イベント後も参加者たちがブログなどで紹介してくれることに宣伝価値を感じてくれる主催者も少なくないんだそうです。ぜひ小島さんに頼んでみたいという方は相談してみてください!

>>小島和美さんの公式ホームページはこちら

>>株式会社SO-KENのダイレクトフードプリンタの公式ホームページ

(取材:馬場美由紀、板羽宣人 / 記事:馬場美由紀)

今回のゲスト
小島和美さん (facebook

フードコーディネーターであり料理家。洋菓子と和菓子を中心とした料理教室を主宰。ケーキ店で修業し、現在はプロのパティシエとしても活動中。通販コスメ「ライスフォース」の会員向けサイト/会報誌で栄養や健康にもプラスになるレシピを連載中。また実名グルメサイト「Retty」では、延べ2千軒を食べ歩くパティシエとしても多くのフォロワーを集めている。
【HP】 http://kopple.net/koppy/
【ライスフォース】http://www.riceforce.com/stc/recipe/default.aspx
【作品集】http://www.pinterest.com/koppy_/
【ブログ】http://ameblo.jp/koppycooking/
【Retty】http://user.retty.me/51218/


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