無人島にひとつだけ持っていくならこれに決まり!「Kindleペーパーホワイト」
Kindleペーパーホワイト。
電子書籍を積極的に利用している人にとっては今さら紹介するまでもないかもしれません。もっとも有名で、もっとも電子書籍に適した専用機。
それでもまだまだ電子書籍のメリットや魅力を知らない人のほうが多いというのが現状なんです。
だから今こそ電子書籍リーダーを「これまじ!」で紹介します。
「読書ライフを、ひいては人生を変えた!」ほどのインパクト
紹介してくださるのは、株式会社サーチフィールド代表取締役社長の小林琢磨さん。23歳で起業し、現在30歳という若き社長です。
今や花形産業に急成長したソーシャルゲームに、イラストを提供する会社です。
自社の提携するイラストレーターや漫画家さんたちと、その作品を必要とする企業をマッチングさせるのが主な役割。
まさしく「サーチ・フィールド」、クリエイターたちの「活躍の場を見つける」というわけです。
自ら「オタク」と称する小林さんは、当然というべきか大の漫画好き。蔵書は3〜4千冊にものぼるそうです。堀江貴文氏が代表を務める「マンガHONZ」というWebサービスにも関わっていて、常に漫画の海に身を置いている日常。
自身も「年間千冊を読む」という目標をかかげているほどです。
そうなると、ちょっとした細切れ時間を有効に使って読まなければ、千冊なんてなかなか達成できません。
そこでKindleペーパーホワイト。
これを導入してからは、読書ライフが一変したといいます。
Kindle Paperwhite(ニューモデル)
Amazon 2013-10-22 |
「みんな一人一台持った方がいいです。そうれすれば日本人の読書率も絶対上がる」とまで絶賛するほどの魅力とは一体どんなものなのでしょうか。
着目すべきはハードウェアとしての完成度の高さ
Kindle端末は、電子書籍リーダーのパイオニアでありながら、実に完成された製品です。
シリーズとして、タブレットであるKindle Fire HDなどもあるのですが、小林さんはもっともシンプルな読書専用のこのペーパーホワイトをイチオシします。
・とにかく軽い
本体わずか200gほど。正直、大型のタブレットなどで長時間読むのはムリです。本気で読書するならこれぐらい軽くなくては実用的とはいえないでしょう。
・サイズが絶妙
ほぼ文庫本に近いサイズで、ズボンのポケットにも入るから、サッと取り出してパッと続きが読めます。
文字の大きさが変えられるので、読みやすさが本体サイズに左右されません。これも電子書籍ならではのメリットのひとつでしょう。
・電池がものすごくもつ
一度充電すれば一週間ぐらいもちます。スマホやタブレット、ノートPCに慣れた感覚からすると信じられないほどのロングバッテリーです。常時バックライトが光っているわけではないので実現できる技術なのです。
電池を気にしないでずっとONにしておけるというのは、精神的にもすごく解放感がありますね。コンセントを探して回らなくていいですし。
・目に優しい
タブレットにKindleアプリを入れて読む(※)のと決定的に違うのが、目への優しさ。紙の本を読んでいるようなマイルドな読みごこちです。
フロントライトで明るさを調整すれば、寝る前にベッドで読めるのも便利なポイント。バックライトのように目に光を当てるのではなく、ディスプレイ表面を照らすので目が疲れにくく快適なのです。※Kindle専用端末で読む以外にも、iPadなどのタブレットに無料のKindleアプリを入れることで、同じように読むことができるようになります。
業界最大手Amazonならではの安心感
それに加えてAmazonのサービスという信頼感。
電子書籍元年と言われた2010年からわずか数年で、Amazon Kindleをはじめ、楽天 cobo、SONYのReaderなどの専用端末と、出版社独自の電子書籍ストアが多数登場し、もはや乱立状態になっています。そのうちいくつかのサービスは早くも終了。終了するとどうなるか。そこで購入した書籍データは基本的にもう閲覧することができなくなってしまうのです。「そんなアホな」。でもそれが現実なんです。
そういったリスクを考えると、ある程度体力のある大手企業でなければ安心できません。サービスの継続がもっとも重要な鍵になります。せっかく購入した本が読めなくなるなんて悪夢ですよね。
となると、母体がAmazonという超巨大世界的企業であり、書籍の数もダントツのKindleを選択するのは当然といえるのではないでしょうか。
本が読める。それ以上も以下も要らない。
これほどKindleにゾッコンな小林さんですが、発売されてすぐに飛びついたわけではありませんでした。意外にも初めは興味がなくて、「紙の本が一番」派だったといいます。
ところが一度触れてみて、その便利さに今では欠かすことができない生活の一部に。ちょっとした時間の隙間、たとえばランチに行って注文を待っているほんの3分や5分の間にも読めるんです。読むことがあたりまえの日常になったといいます。
おかげで読書量は3倍に増加。ハイペースで読み進めることができるようになりました。
「その分、購入費用も3倍になりましたけどね」と苦笑いの小林さん。
月に5、60冊も買うようになったとか。
私自身の周りでもそうですが、最初は電子書籍への抵抗があった人も、ひとたび体験してみるとほとんど宗旨替えしてますね。それほどの魅力がたしかにあります。
他社もKindleに追随するべく、端末の多機能さで勝負したり、クーポンなどのサービスで挑んできたりしていますが、小林さんを振り向かせるには至っていません。
「ネット接続やアプリなんか要らないんです。とにかく本が読めればいい。他の機能を一切排除して読書に特化している、そのシンプルさがいいんです」
最近は「自炊」、つまり紙の書籍を自分でスキャンして電子データとして取り込む作業もしているそうで、これ一台ですべての漫画・書籍の窓口にしようとしているようです。
「たとえ無人島に流されても、このKindleペーパーホワイトさえあれば退屈はしないでしょう」と笑っていました。
たしかに、これさえあれば膨大な電子書籍の海でも、漂流することなくうまく泳いでいけそうですね。
Kindle Paperwhite(ニューモデル)
Amazon 2013-10-22 |
(取材:板羽宣人 / 記事:Rose)