あなたの旅を何倍も楽しくしてくれるWEBサービス「CouchSurfing」
先日、香港・深センに出張旅行に行ってきました。
格安航空会社Peachが関空から香港まで出航したということで、なんと往復2万円の旅。
大阪から東京に行くよりも安い金額で香港まで行けてしまう時代が来たのです。
飛行機代が安くても、結局はホテル代がそれなりにかかり、ツアーを利用しない旅行は割高になりがちです。
今日の「これまじ!」は宿泊代も安く、というか無料にしてしまうこちらのWEBサービスのご紹介です!
CouchSurfingというサービスをご存知でしょうか。
Couchとはソファーのこと。ソファーをサーフィンするということで、旅行者に宿泊場所として自宅のソファーを提供したり、してもらったりということを仲介してくれるサービスです。
WEB関連のスピーチイベントで、とある方が紹介されたのを聞いて「これはおもしろそう!」と今回の旅はこれを利用することに決めました。
中国人のイメージと言えば、自分勝手でうるさくてというイメージがあります。そして、私は中国語はまったく話せず、英語も大して話せません。
そんな状態で大丈夫なのか?と自分でも不安を大きく感じながらではありますが、好奇心の方が優先し、ホスト探しが始まりました。
CouchSurfingでの探し方は次のとおり。
まずは、行き先を選択します。
そして、年齢や性別、写真の有無など検索オプションを選択し、「検索」をクリック!
そうすると、条件にあったホストとして迎えてもいいよと行ってくれている現地の方のリストがズラリと並びます。
気になった方をクリックすると、プロフィールや貸してくれるのはソファーなのかベッドなのかなど詳細な情報が表示されます。
そして、この方のところに泊めてほしいと思ったら、その方へメッセージを送信!
すると次々に返事が来ます。
私の場合は、約50通送って返事があったのが30通、そしてOKの返事をくれたのが4名の方でした。
OKをくれた方のプロフィールや条件などを見直しどの人に泊めてもらうか決定します。
私がその際に留意したのは、レビューです。
CouchSurfingはホスト、サーファーがそれぞれレビューをつけることができるのです。
はじめて会う方でしかも相手は異国の地の外国人、何か担保がなければ不安で選べません。
トータルしてよい印象を持った二人に「ぜひ泊めてください!」と返事を書き、他の二人には丁寧な断りの返事を書きました。
その後はメールをやり取りしながら、待ち合わせ場所などを決めていきます。
メールを何度もやり取りしていると、その方の人柄がさらによく見えてきます。
今回、私がメッセージをしたお二人は、私のことを非常に気遣ってくれ何とも「いい人」オーラを感じることができる方々でした。
この時点で私の不安は大きく減り、それよりも会えることの楽しみが上回るようになりました。
そして、いよいよ出発。
ホストの方は現地で普通に生活している方ですので、繁華街に住んでいるよりも郊外に住んでいる方が多いようです。
観光場所ではないマイナーな場所に行くことになり、本当に辿りつけるのか不安になりますが、そこは何とかなるもの。
無事、初日のホストであるOuさんと出会うことができました。
まず目に飛び込んできたのは、おろしたてのONE PIECEのTシャツ!
これだけで、歓迎してくれていることが分かり、とても嬉しい気持ちになりました。
まずは、地元のレストランで夕食をすることに。
泊めてもらう御礼に食事をご馳走するつもりが、”いつもこういうときは自分がご馳走するんだ”と反対にご馳走されてしまいました。
その後、Ouさんの自宅へ行き、Ouさんの彼女も交えて談笑。
私の英語は非常につたないのですが、お互いに分かり合いたいという気持ちがあれば、コミュニケーションはできるものです。
Ouさんは部屋があまっているとのことで、一部屋ベッド付きで提供してくれました。
そして、次の日も仕事の合間に、私が行きたかった中国の大手IT企業を案内してくれたりと、非常に親切丁寧に応対してくれたのでした。
2日目のホストはヘレンさん。
仕事で英語を使っているとのことで、非常に流暢な英語を話します。
ヘレンさんとも合流してまずは食事へ。とても明るい方で、私の友人も交えてとても楽しいひとときを過ごしました。
このヘレンさんもOuさん同様、非常に気遣いが細やかで、とてもいい人でした。
自分が朝仕事に出かけても自由に部屋を使ってくれてもいいよとまで言ってくれたことには驚きました(笑)
このように、私の深センでのCouchSurfing体験はとても良い二人に出会え、かけがえのない時間になった訳ですが、私自身はこれまでの自分の考えを改めるきっかけになりました。
私は深センに訪れる前は、世間一般の人が抱いている中国人のイメージを私も持っていました。
しかし、今回の旅で出会ったこの二人をはじめ、接した中国人の方は私が想像していた中国人ではありませんでした。
愛想良く、気遣いができ、とてもやさしい人達でした。
Ouさんは会話の中で次のようなことを話していました。
「中国人が日本人に対して良いイメージを持たないのは、政府やテレビが日本のことを常に悪く情報発信するからだと思う。
僕はそれをすべて正しいとは考えていないんだ。」
これは日本でも同様のことが言えるのではないでしょうか。
著作権を無視した模造品や中国製品の粗悪さなど、悪いイメージがニュースでもネットでもたくさん流れています。
深センにも確かにそうした模造品が売られている場所がありました。
ただ、何度も言うように深センにはあたたかな”いい人”がたくさんいてました。
良いところもたくさんあるのに、私たちに入ってくるのは悪いイメージのことばかり。
しかも、情報過多になり、実際に自分の目で確認していないのに、ニュースをみたり記事を読むことであたかも自分が経験したように感じてしまいがちです。
OuさんんがCouchSurfingで次のように私のレビューを書いてくれました。
Just like my impression to Japanese, Mr.Itaba not only keep polite and cautious all the time, but also a kind people. This is his first time to try CouchSurfing and I’m happy to be his first host. He speak English well, I don’t think there is a language barrier between us. We exchanged many cultual differences between China and Japan, that was happy. I think through this travel Chinese and Japanese could know each other more.
最後の一文に思わず涙。
マスコミや世間一般で言われていることを鵜呑みにするのではなく、自分の目で確かめることが大切なんだということを教えてくれたのが今回の旅でした。
このような素晴らし出会いと気づきを与えてくれるCouchSurfingは間違いなくこれまじ!なサービスだと思うのです。