一度やるとハマること間違いなし!大人のライアーゲーム「人狼」
今日のゲストは株式会社ICC代表取締役の林拓真さん。
林さんとは同い年の経営者仲間として、普段から公私共々仲良くさせてもらっています。
その距離がグググッとさらに縮まったのが昨夏!
我が家は夏の1ヶ月をニセコで家族ノマドしているのですが、何とそこに林さん家族もやってきたのです!
→こんな快適な夏があったのか!ニセコでの長期ノマドワーキング!
私の事業はどこでもできる内容ですが、ICCは何と兵庫県西宮市のフリーペーパー事業。地域密着の仕事です!
スタッフが現地に残っているとは言え、なかなかできることではありません。
帰阪してから、「大丈夫だったのですか?」とお聞きしたところ、
「来年はもうやりません・・」とのこと(笑)
しかし、林さんはもちろん、奥さんもお子さんもとても楽しい思い出ができたようで良かったです!
さて、そんな思い切りの良い林さんが選んだ「これまじ!」アイテムはこちら!
人狼
出ました!大人のライアーゲーム「人狼」。
簡単に人狼のルールを説明します。
「人狼」ではまず始めに役割がしるされたカードが配布されます。参加者はその役割を他の人に教えてはいけません。
人の姿をした狼(人狼)は狼とばれないように村人をあざむきながら、夜のターンで一人ずつ村人を殺していきます。
そして昼のターンでは、全員が起きて、誰が狼なのかを議論し、最後にその日、吊るしあげて処刑する人を多数決で決めます。
自分の役割を明かすことはできませんので、もしかすると処刑されたのは村人かもしれないのです。
そのように昼と夜のターンが交互に訪れながら、ゲームが進んでいき、最終的に、村人が狼をすべて殺すことができれば村人の勝利、狼は村人の数を狼の数と同じになるまで減らすことができれば狼の勝利になるというルールです。
そして、単純に村人と狼に別れるのではなく、特殊の能力や役割を持った人たちもいるのです。
いろんな種類があるのですが、一部をご紹介したいと思います。
[人狼]
村人を殺し、村人よりも多い勢力を得ることを目的とします。
[村人]
村人を殺す人狼を処刑することを目的とします。
[予言者]
村人ですが、夜のターンで誰か一人を指名し、その者が村人か人狼かを占うことができます。
[ボディガード]
村人ですが、夜のターンで誰か一人を指名し、その者を人狼から襲われるのを守ることができます。
[その他の役職の一部]
それぞれ役職がある人たちです。(※ウィキペディアにそれぞれの役割が掲載されています)
初対面の人ともすぐに仲良くなれるのが人狼
林さんが初めて人狼したときは、参加者が20名近くいたのですが、知人はわずか数名。そして、林さんは、実はかなりの人見知り。
この日も恐る恐るの参加だったのですが、ゲームが始まってみるとびっくり!
なんと自然に初めての人とも仲良く接することができていたのです。
林さんは人狼の一番いいところはこの部分だと言います。
ゲームは会話がなくては始まらず、また、狼は狼同士、村人は村人同士協力し合わなければゲームに勝つことができません。
また、嘘を見破るにはアイコンタクトが必要です。
そのように人狼はゲームの中で、自然とコミュニケーションができる仕組みになっているのです。
誰もがハマってしまうそのおもしろさ
騙し、騙されつつ、ゲームは進んで行くわけですが、これがむちゃくちゃおもしろい。
普段、あまり嘘をつく機会はありませんし、嘘をつくことは悪いことという認識が私達にはあります。
しかし、人狼は嘘をつくのが上手いことが、ゲームで活躍できる大きな要素の一つなのです。
また、人狼の良い所は、狼に殺されたり、狼として処刑されてしまってゲームを離脱しても楽しめること。
なぜなら、ゲーム参加中は、誰がどの役割かは当然のことながら分からないのですが、離脱した途端に全容が見えるのです。
「あの人、あんなすましたの表情で嘘ついてるわ!」とか、「演技下手やなぁ(笑)」など、すべてを把握し、ゲームを楽しみながら、観覧できるのです。
参加して楽しいゲームはたくさんありますが、参加しなくても楽しめるゲームって中々ないのではないでしょうか?
ニセコでも一緒に人狼をしたのですが、自宅に帰ってから林さんが、奥さんに「何がニセコで楽しかった?」と聞いたところ、一番始めに出てきた答えが「人狼!」だったとか(笑)
また、そのときに、一緒にプレイした滞在地のスタッフの方が、大阪に遊びに来たときに、私が真っ先にお願いされたのが「人狼をしてほしい!」でした(笑)
人狼の楽しさの秘密は”風景異化”
なぜ、人狼はこんなにも人を惹きつけ、楽しいのでしょうか?
林さんは、こう言います。
「実は、僕もなんで人狼ってこんなにおもしろいんだろうと、ずっと考えていました。
あるとき、ランドスケープアーティストとして有名なハナムラチカヒロさんとお話する機会があったのです。そのときに、ふとハナムラさんに人狼についてお話したんですよ。
すると、ハナムラさんは、すぐに『それは”風景異化”だから楽しいんですよ』とおっしゃられたんです。
僕はそのときに、人狼がなぜおもしろく感じるのか理解できました。」
ハナムラチカヒロさん。
”風景異化”という考え方で表現活動や研究活動をされている方です。
”風景異化”について、ハナムラさんはこのように述べられています。
「風景異化」を簡単に説明すると、皆さんもおそらく経験されたことがあると思うのですが、目の前に見えている風景があるきっかけによって違った風景に見える時というのがあります。それを意図的にしかけていくのが僕の取り組んでいる「風景異化」という概念です。
つまり、目の前に見えている風景というのは、ひとつの物事の捉えかたにすぎないわけで、見方を変えればその捉え方には色んなバリエーションがある。つまりたくさんの風景の見方があるということです。その中から次に僕たちが共有し、信じていける価値を見つけて行くというのが「風景異化」が果たすべき役割かなと考えています。
そうした考えを表したハナムラさんの作品がこちら。
病院という場所の意味を再度問い直したかったのがこの作品の狙いです。病院というのは生死に関わる最も厳しい公共空間で、ましてや芸術のようなことは一番必要ないと考えられがちな場所です。
しかし、身体に問題を抱えて病院にやってくる人というのは、当然通常の状態よりも心にも問題を抱えやすいはずで、そういう局面において芸術が果たせる役割があるのではないかと考えています。むしろある意味では美術館以上に芸術という心を巡った様々な表現が必要なのではないかと思うこともあります。
この作品は入院病棟の吹き抜け空間に圧倒的なボリュームの霧とシャボン玉を発生させて風景異化をはかったのですが、僕がこの作品で本当に考えたかったのは、ある奇跡的な風景に向き合うことで医師や看護師や患者や職員という分けられた役割が解体されていかないだろうかということです。
こうした院内の役割は治療という目的に向かってもちろん必要なことですが、しかしそうした役割の認識があるために個人対個人という心のコミュニケーションが難しくなっていることもあるのではないかと考えています。そうした無意識に出来ている認識に対して合理的な方法で迫ることは難しく、芸術や非日常な風景というものが、非合理な方法で時にそれを可能にすることがあります。
職業や立場や年齢や性別等の違いを越えて全員が一同に介して不思議な風景を共有することで、院内の人々の関係をフラットにし、病院でのコミュニケーションや意味を組み替えて行くという問いがそこに持たせられれば良いのではないかと考えています。
う~~ん、ハナムラさん、これまじ!
風景異化、これまじ!
普段は私たちは決められた役割に基づいて行動しています。
私であれば、家では夫であり父親という役割、社会では会社の代表としてetc…
しかし、人狼では、ゲームの度にその役割は変わっていきます。
前のゲームでは村人だったのに、次のゲームでは人狼だったりと、その役割ごとに異なる風景が見え、非日常の世界にプレーヤーを引きずり込んでくれるのです。
そうした、不思議な風景を共有することで、参加者の関係をフラットにし、初めての人同士も仲良くコミュニケーションができるのかもしれません。
人狼ってどこでできるの?
さて、この記事を読んでしまうと、皆さんも人狼をしてみたくなったのではないでしょうか?
東京では、人狼が好きすぎる人たちが集まって設立した人狼普及のための会社、株式会社人狼がイベントを定期的に開催しているようです。
また、大阪では以前「これまじ!」に出演してくれた増永さんがオオサカンスペースで月に2回のペースで開催してますし、神戸では完全にはまってしまった林さんが月に一度開催しています。
※人狼ビギナーズ in オオサカンスペース
※神戸人狼@三宮村
※神戸のイベントでご当地アイドル「KOBerrieS(コウベリーズ)」を迎えて開催された人狼。楽しさが伝わってきます♪
Video streaming by Ustream
知らない人ばかりでも、人見知りの人でも安心して参加できる人狼にあなたもはまってみませんか!
究極の人狼第2版 (Ultimate Werewolf) 完全日本語版 カードゲーム
アークライト 2013-08-24 |
おまけ:西宮が好きやねん!
西宮のフリーペーパー事業をしている林さん。
昨年は自社の事業だけでなく、地元西宮を盛り上げることに奮闘していました。
街コン、バルの企画運営、地元FM局でのパーソナリティなどなど。
傍から見ていて、本業は大丈夫なのかなと感じるほど(笑)
なぜ、そこまでして西宮を盛り上げることに奮闘するのでしょうか?
林さんは、こう言います。
「僕は西宮が好きでたまらないんです。西宮で生まれ育って、大学の時に高知に行った以外は、34年間ずっと西宮に住んでいます。西宮の街がもっと良い街に、そして活気のある街になってほしいという思いがあり、一店一店のお店を支援するフリーペーパー事業を始めました。
ただ、最近感じることはいくら一店舗が頑張っても、街全体に活気がなければ、疲弊していくということです。ですので、昨年は西宮の街全体が盛り上がることに注力しようと必死になって動いていました。」
う~~ん、素敵ですね!
今年も林さんにとって有意義な1年になるように、そして、西宮がますます活気づくように陰ながら応援しています!