ダメージを受けた筋肉を回復する驚異のアンダーウェア「VENEX リカバリーウェア」
人の生き方や行動原理というのは、その生い立ちによってほぼ決まるのかもしれません。
今回お話しいただく幸本康寿さんの半生は、平々凡々と育ってきた私のような者からすれば壮絶とさえ映るほどです。
波乱万丈の少年時代。だからこそ困っている人を放っておけなかった
幸本さん、なにしろ3歳の時に一度、母親にゴミ袋に入れて捨てられたことがあるのです(!!)これが人生最初の記憶。この出来事は幸本さんの心の深いところで、後々にまで大きく糸を引くことになります。
家は裕福でなく、働くことが当たり前という境遇でした。祖母に連れられて築地の店に行き、そこで店番をすることでお小遣いをもらうというようなことを幼稚園に上がる前から覚えます。商売の基本をすでに叩き込まれていたのです。
中学2年の時には父親が家を出て行ってしまい、経済的事情からやむなく工業高校へ。そこで少々道を外れてしまい、退学。早くも社会へ放り出され、18歳で子連れの女性と同棲、やがて別離。さらにオートバイで大事故を起こし入院。何もかもを失い、半年間引きこもりの日々を過ごします。もう散々な青春でした。
やがて弟の助けでなんとか社会復帰し、広告業界に入ります。
ようやく落ち着いた人生を歩み始め、22歳の頃には「25歳で起業し、30歳で悠々とリタイアしよう」と計画するのです。
なんとも前倒しな人生ですね。
そして30歳。大きな転機が訪れます。
ひとつは自身の結婚。そしてもうひとつは東日本大震災。
(同じ国民が困っている・・・!)
矢も盾もたまらず、福島県いわき市へと向かいます。
そこで様々な支援活動を通し、復興に尽力することになります。
ある時ふと、東京〜福島間を自分の足で走破してみようと思いつき、さしたる準備もしないまま実行に移します。このフットワークの軽さが幸本さんの武器なんでしょうね。
その当時、東京では節電の観点から「キャンドルナイト」が盛んに行われていましたが、
「どうせなら会津伝統の絵ろうそくを使ってみてはどうだろうか。その方が被災地の経済活性化にも繋がる」と考え、そうした動きを呼びかけて成果をあげたりしていました。
その会津の巨大な絵ろうそくを背負って、猪苗代湖をスタート。まずは沿岸部へ出て、大洗を経由して東京へ。全行程9日間にわたる過酷な聖火ランナーでした。1日の平均走行距離40数km、毎日フルマラソンをしている計算です。
ろくなシューズも履かず、トレーニングもせず、甘い目算でトライしたため、想像以上に肉体へのダメージが襲ってきました。
この時に役立ったのが今回の「これまじ!」商品なのです。
ダメージを受けた筋肉を回復する驚異のアンダーウェア
スポーツ時に体温をコントロールしたり、汗を効果的に発散させたりするウェアは数多くあります。しかしこの「VENEX リカバリーウェア」は、休養時に威力を発揮する「回復系」のスポーツウェアなのです。
「ナノプラチナ」と呼ばれる特殊素材を織り込み、人間が本来持っている自己回復力をサポートする先端テクノロジーを利用。体を締め付けず、肉体疲労の回復にもっとも適したリラックス状態を作り出し、短時間で効率的に体力の回復を図ります。
幸本さんは一日の終わりには必ずこれを着用して休むことを習慣化するようになってから、疲れの取れ方がまるで変わったといいます。
これがわずか9日間で福島から東京まで走破できた大きな要因のひとつでもあるのです。
[ベネクス] VENEX リカバリーウェア ロングスリーブ モックネック ロングタイツ 上下セット(Men’s)-ブラックSV/ブラックSV-XL
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本当の復興は地域に根ざした経済の活性化だ
他にも、水風船を使った福島発の新しいスポーツイベント「水風戦」を主催したり、斬新な切り口で復興支援活動にのぞむ幸本さん。
震災がなかったら予定通り30歳でリタイアしていたかもしれません。
ですが、実際は今も様々な形で東北支援を継続しておられます。
なかでも今、一番力をいれているのが日本酒でつくった「日本酒アイス ・酒々の実」。
「若清水酒造」という、福島で260年続く地酒をふんだんに使ったお酒のアイスなんです。アルコール分もしっかり残っていて、日本酒の風味を本格的に楽しめる大人のデザートとして2014年の夏に生まれたばかり。品の良い口当たりで、今までにないジャンルのスイーツとして定着しそうです。
難しそうに思えるアルコールを凍らせる製法など、他社には真似のできない独自技術で差別化にも成功しています。
原料は100%植物性で化学添加物は一切不使用。酒粕には美容や健康に良い成分が多く含まれており、安心でヘルシーというウリでじわじわと広がってきているところです。
今後、大きなヒットになる可能性が期待できそうです。
今、全国的に見ても日本酒は消費が減っているそうで、とくに若い世代の日本酒離れが深刻。ですがこうした新しいスタイルの消費を提案することで間口が広がり、良さに触れ、やがて日本酒文化に回帰してくれれば、という狙いがあります。
そうなれば、酒造店と農家を巻き込んだ地域貢献型のビジネスに育っていくことも期待できると幸本さんは考えているのです。
必要としてくれる人がいるから、できることがある。
様々な事業やイベントを手がけてきた幸本さんの行動原理は「困っている人の役に立ちたい」という思い。その根底にあるのは、幼少の頃、母親に捨てられた記憶なのだといいます。深く棘のように刺さっていたわだかまりが時を経て、
「今の自分には、必要としてくれる人がいる。その人たちのためにがんばろう」と思うパワーに変わっているのです。
余談ですが、現在ではお母様とは良好な関係で、「もっとも尊敬する女性は母です」と笑顔で話してくれました。
かつては抱いていたギラギラした野心や欲望はなくなり、投資や儲け話みたいなものにはまったく興味がないそうです。都心のタワーマンションよりも、サザエさんのような家庭に憧れるようになったと。「もっと人間的に豊かに生きていきたい。できれば旅人でありたい」そう語る幸本さん。
とはいえ、幸本さんの力を必要とする人たちがたくさんいる以上、まだまだ隠居なんてさせてくれそうにありませんね。
(取材:板羽宣人 / 記事:Rose)