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大阪で起業するなら大阪産業創造館「立志庵」

今日は商品ではなく、サービスを紹介したいと思います。

私は公務員から起業しましたので、ビジネスの「ビ」の字も知りませんでした。
何も知らない中でいきなり起業することはとても危険なことだという認識はありましたので、起業を支援してくれるところを探していたところ、友人がいいところがあると紹介してくれたのが「大阪産業創造館」でした。

大阪産業創造館は通称産創館(サンソウカン)と呼ばれ、大阪の中小企業、創業希望者に親しまれています。
産創館の説明はホームページに次のように書かれています。

大阪産業創造館とは
大阪産業創造館は大阪市経済局の中小・ベンチャー企業支援拠点として2001年1月に開業しました。
大阪市経済局の外郭団体である「財団法人大阪市都市型産業振興センター」が運営しており、経営相談をはじめ、セミナーやビジネススクール、商談会、交流会など、多種多様なサービスで経営者をサポートします。
また中小・ベンチャー企業支援サービスのほかに、インキュベーションオフィスやセミナー・研修・イベントに使える貸出施設が充実しています。
我々は各機関と連携して、経営問題を解決するワンストップサービスをめざします。

通常、公的な機関が提供してくれる場所は、あまり活用できないというイメージがあるのですが、この施設は本当に素晴らしい!
大阪産業創造館がなければ、ここまで事業を続けて来られなかったのではないかとまで私は感じています。

産創館には立志庵(旧名:創業準備オフィス)という場所があります。
ここは、これから大阪市内で起業をする人向けに充実したオフィススペースを安価で貸してくれ、また、専門家が起業に向けて手厚いサポートをしてくれます。
ビジネスについて何も分からない私は迷わず、立志庵に入居しました。

立志庵には次の5つのすばらしいポイントがあります。

1.24時間利用できる充実した設備

オフィススペースは机1つの貸し出しなのですが、部屋全体は非常に広く、 また、14階にあるので見晴らしもよく、開放感にあふれています。


ロッカーや、プリンター、コピー機、FAXまで用意されており、インターネット回線も無料で使用できます。

商談をするミーティングルームもありますし、24時間利用することができ、私も入居中はよく泊まりこみで起業準備をしたものでした。
また、大阪のビジネス街である本町にも近く、なんとも恵まれた充実した環境なのです。

2.利用者同士の交流

定期的に同時期に入居した仲間と担当のコンサルタントの方と一緒にワークショップが開かれ、それぞれの課題の解決や、ビジネスプランのブラッシュアップを図ってくれます。
このワークショップが非常にすばらしく、ワークショップを何度も繰り返していく中で事業プランがより良いものへと変わっていきます。

同時期に入居する仲間は私のときで、8名いました。
年齢もバラバラ、元の職業もバラバラ。いろんな方がいてます。(笑)(私のときはウクライナ人の方がいてました。)
これが非常によくて、自分では気づかない点を思わぬ方向からアドバイスをもらうことができるのです。

私はこのワークショップをとても気に入り、立志庵を卒業した後にこうした場を継続したいという思いから、現在主宰している勉強会「知恵の共有ワークショップ〜ウズウズ〜」を立ち上げるきっかけにもなりました。

また、同じ時期に創業を志した仲間との絆は深く、お互いに思いやりあいながら、それぞれの得意分野で助け合いながら、切磋琢磨しあうよい関係が築けました。
私がベビログを立ち上げるときも、隣の席のプログラマの方が業者選びの打ち合わせにすべて同席してくれたり、システム会社とトラブったときもいろいろとアドバイスをくれたりと自分の事業をそっちのけで手伝ってくれたこともありました。
彼らがいなければ、ベビログは存在していなかったのではないかと、今でもとてもとても感謝しています。(原田さん、西村さん本当にありがとう!)

6ヶ月の入居期間の最後に成果発表会があるのですが、私たちのときはみんな大泣きの涙涙の成果発表会でした。
大の大人が周りをはばからず涙を流す。
まさか、社会人になってこのような感情になれるとは思いもしませんでした。

3.専門家による充実したサポート

同期生とのつながりだけではなく、担当のコンサルタントの方もとても親身に相談に応じてくれ、ワークショップのときだけではなく、度々発生する様々な課題について、常にフォローアップをしてくれるのです。

また、産創館にはあきない経営サポーターと呼ばれる100名を超える様々なジャンルの専門家が登録されています。
そして、何か相談したいことがあると、面談の予約を入れるとマンツーマンで相談に応じてくれるのです。

弁護士の方、税理士の方をはじめ、マーケティングの専門家や労務の専門家、許認可の専門家など、ありとあらゆる専門家がいてますので、どんな問題が起こっても、誰かに相談できる態勢が整えられているのです。

専門家のジャンル一覧

こちらは入居している人だけではなく、中小企業の方や創業を志している方であれば、どなたでも無料で利用できますので、もし大阪近辺で困っている方がいれば、ぜひ活用することをお勧めします。
質の高い専門家に無料でマンツーマンで相談に応じてくれるのですから利用しない手はありません。
無料だからと言って、専門家は手を抜くこともありません。(登録されるには厳しい審査や、面談のあとには相談者から評価が入る仕組みになっています。)

私はコンサルタントという仕事につく気はまったくないのですが、こんなにもお世話になった産創館にぜひともお礼がしたいということ、また、自分が創業時にとても助けてもらったので、これから創業する方の助けになれるのならという思いで、現在はIT・e-ビジネスの専門家としてお手伝いさせていただいています。
まもなく丸3年間専門家を努め、相談件数は年間100件を超えますので、正直なところ自分の事業に支障がでることもあります。
それであっても、産創館には何らかのカタチでお礼がしたいという気持ちが抑えられないほど、素晴らしい施設なのです。

4.資金面のサポート

資金面のサポートという言葉は適切かどうかわかりませんが、
これだけの施設、サポートが揃っていて、なんと月額13,650円と驚きの価格です。
起業する際は費用は潤沢にないことが普通ですので、この金額は非常に助かります。

また、大阪市の制度融資「チャレンジ融資」の申込資格の一定要件を満たすことができます。(別途審査があるため、融資が保証されるものではありません。)

5.起業のスピードを後押ししてくれる入居期間

入居期間は6ヶ月と決められています。
入居当初は短いなぁ~なんて思っていたのですが、この6カ月という期間はとても意味があるものです。
人間6カ月本気で取り組んで何も形にならないことはないと思います。
もし形になっていないのであればそれは本気で取り組んでいなかった証拠でもあるとも思うのです。
入居期間が1年であれば、まだ時間があるからと6カ月で創業できていない人が私を含めて出てきていたのではないでしょうか。
人間なんて弱いもので期限を決めないと、また、追い込まれないと、なかなかがんばれないものだと思います。
ましてや自分で商売をするとなると毎日が勝負ですから常にモチベーションを保つ必要があるわけです。
それにはやはり時間、期限を設けるというのが一番効果があるように思います。

産創館のその他のコンテンツ

全国的にもここまで充実した環境はそうそうないのではないでしょうか。
私は立志庵に入居していなければ、今頃どうなっていたかとさえ、思います。
私が一番お世話になったのはこの立志庵なのですが、その他にも産創館には魅力的なコンテンツがたくさんあります。

常に魅力的なセミナーが開催されており、著名な方のセミナーも行われています。
例えば、こんな方々。

・吉田 潤喜 氏(アメリカのソース王)

・吉松 徹郎 氏(@コスメの創業者)

・川辺 清 氏(情熱ホルモンの創業者)

・下田 進 氏(自転車のあさひの創業者)

・宗次 徳二氏(カレーハウスCoCo壱番屋の創業者)

・住谷 栄之資 氏(キッザニアを日本に持ってきた方)

・金銅 重弘 氏(チョーヤ梅酒の社長)

・山路 昌彦 氏(たこ昌の創業者)

・志村 なるみ 氏(ABCクッキングの共同創業者)

・田中 邦彦 氏(くら寿司の創業者)

・江尻 義久 氏(洋服屋ハニーズの社長)

・津曲 孝 氏(洋菓子店ツマガリの創業者)

・伊藤 元重 氏(東大教授で、WBSでもお馴染みのエコノミスト)

・鬼武 健二 氏(前Jリーグチェアマン)

そうそうたる面々です。

また、飲食店の開業を目指す方には、すでに飲食で成功している方のお店で現場研修をメインにした「あきない虎の穴」というプログラムも用意されていたりします。

なんとも充実したサービスが他にもたくさん用意されています。
大阪で創業を目指す方、また関西の中小企業の強い味方。
それが、大阪産業創造館なのです。
私が自信を持ってお勧めする「これまじ」施設です!


>>大阪産業創造館ホームページはこちら
>>立志庵の紹介ページはこちら

今回のゲスト:(株)ベビログ 板羽宣人(twitter

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